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(仮称 2022年10月文科省申請予定)

宮田 裕章(飛騨高山大学(仮称)学長候補)× 都竹 淳也(飛騨市長 / (一社)飛驒高山大学設立基金 評議員)

【対談】人口減少先進地の飛騨市が世界の“最先端”になる ! (学長候補・宮田裕章氏×飛騨市長)

2024年開学をめざす飛騨高山大学(仮称)の学長候補である宮田裕章氏と、飛騨市長・都竹淳也氏による対談形式インタビューを行いました。“人口減少先進地”である飛騨市に、どのような大学をつくろうとしているのか、それにより地域がどう変わっていくのか。その未来予想図をお二人に語っていただきました。


※Youtubeにて対談が動画で閲覧できます。記事下部のリンクをご覧ください。

宮田氏の学長候補就任について

— 宮田さんが学長候補になる決意をされた背景についてお聞かせください。

宮田裕章 (以下宮田) 私はこれまで、地域から新しい社会をつくっていくことを目指して、多層型民主主義を提案しながら色々な地域と連携してきました。ですが、生まれ故郷(岐阜)と一度も連携したことがなかったんです。飛騨高山大学(仮称)の話を伺って、私自身もっと踏み込んで地域の皆さんと一緒にチャレンジをすべきではないかと感じました。

また、飛騨高山大学(仮称)の理事の皆さんをはじめ志の高い仲間たちが飛騨、そして日本の地域から新しい世界の可能性をつくるんだ、という思いに対して、とても誠実なチャレンジを行っているなと感じ、そんな皆さんと一緒に取り組ませていただきたいと考えた次第です。

— 宮田さんの学長候補就任が決まって、都竹市長はどのように思われましたか?

都竹淳也(以下都竹) すごい方に学長候補になっていただけるんだと、本当に驚きでしたね。同時に大学の学長らしからぬ学長というかですね、そもそも大学というもののイメージを変えてしまうような学長候補になられるのではないかとも感じました。



少子化の時代に過疎地で大学を開学することは無謀ではないかと思われるかもしれませんが、私はこれからの時代の在り方を先取りする一つのモデルになるのではないかと感じています。だからこそ、インパクトのある方が学長になられるのが望ましいと感じていました。宮田さんはまさしくイメージぴったりの方です。

飛騨高山大学(仮称)における教育の世界観

— 飛騨高山大学(仮称)では、どのような世界観で教育を実践していこうとお考えでしょうか?

宮田 飛騨という地域が持っている魅力といかに響き合いながら新しい社会をつくっていけるか。今、申請に向けて準備を進めている段階ですが、それに連動した地域の開発、さらに行政の皆様と連携をしながら地域の健康にも関わるような取り組みなど、大学を設立できるまでのフェーズでもさまざまな連携を探っていきたいと思っています。本格的に大学が始まれば、学生たちや他の地域を巻き込む次のフェーズにつながっていくと思いますし、その取り組みはすでに始まっていると考えています。

— 飛騨高山大学(仮称)が目指す教育の内容について、都竹市長はどう思われますか?

都竹 日本全体が同じように人口が減り、過疎の時代を迎える中で、“人口減少先進地”である飛騨市は30年後の日本全体の姿であると考えています。その中で大学に求められていることは「地域と学ぶ、地域で学ぶ、地域を学ぶ」という3要素です。飛騨高山大学(仮称)の取り組みは今後の日本、そして世界を先取りしていくことに繋がるのではないかと思っています。



宮田 すでに地域の開発を一緒に考えている皆様と話を進めている中で、例えば豊かな森林資源をどう活用していくのか、ただ産業にしていくだけではなく、カーボンニュートラルのような世界の未来と繋がる新しい資源の活用方法を検討しています。

これまで色々なプロジェクトを実施してきましたが、未来が感じられない、つまり地域で仕事がないという声がよく上がります。だからこそ、大量消費・大量生産ではなく、持続可能な未来を繋ぐこれからの新しい産業や仕事をつくって、若い人や地元の方々の未来を支えながらともにチャレンジできればいいなと考えています。

都竹 この地域の森林や自然資源、もっと言えば人口減少という状況そのものが資源なのかもしれません。持続可能な産業という形に転換していく取り組みは悪戦苦闘の歴史だと思いますが、この飛騨の地で壮大な取り組みが行われること自体にわくわくします。飛騨高山大学(仮称)の歩みそのものが、この先、世界も踏襲するような形になってきてくれると、過疎地が世界のパイオニアになる、そんな姿を思い描くこともできるんじゃないかなと思います。

飛騨から生まれる未来のコミュニティモデル

ー 宮田さんは飛騨高山大学(仮称)の学長候補を通じて、どのようなことを成し遂げたいとお考えでしょうか?

宮田 地域から始まる新しい未来の形を一緒につくっていくことですね。そして、持続可能かつ多様性を尊重しながら誰も取り残さない社会をつくりたいと思っています。今まではその実現がなかなか難しかったのですが、テクノロジーの力によってようやく可能になってきています。それは大都市だけではなく、地域の色々な可能性と繋がりをつくることができると思っています。

飛騨という枠組みで捉えると、伝統文化や観光、地方創生において成果を上げていて、関係人口も多い地域です。そこで、移住か観光かという視点で考えるだけではなく、デジタルの力によって新しい繋がりをつくっていけるだろうと。飛騨の魅力を高めながら、住んでいる人たちが大事にしているものを私たちも大事にする、そしてそれらを訪れる人たちの価値と響き合わせながら、新しくて多様なコミュニティをつくっていくことが一つのチャレンジになると考えます。飛騨を一つの事例にして、さらに色々な地域と連携としていけば、これからの未来のコミュニティモデルになっていくんじゃないかなと思っています。

ー 都竹市長は飛騨高山大学(仮称)の存在によって、飛騨、そして日本の地域がどのように変わっていくとお考えになられていますか?

都竹 人口減少の時代を迎え、日本全体が過疎になっていく中で、「過疎=課題だらけ」というマイナスイメージをお持ちの方が多いと思います。しかし、私自身は新しいチャレンジが生まれると、むしろプラスに捉えています。



すでに飛騨市でも、これまでとはまったく違うチャンスを見つけている方がたくさん生まれていますし、そこに自信を持っています。新たなチャレンジをするには、過疎の先進地である飛騨が最適な場所だと思います。そこで生まれるモデルは全国の色んな地域を席巻し、諸外国のモデルになっていくだろうと思っています。飛騨高山大学(仮称)が設立できれば、「過疎のもっとも進んだ地域が時代の最先端になるんだ」ということを証明する壮大な試みであると感じています。

ー 最後に、今回対面して言葉を交わしてみて、お互いにどのような印象を持たれたか感想をお聞かせください。

宮田 今日お目にかかって、都竹市長の人生そのものと言わんばかりの“お祭り”のパッションを感じましたね!都竹市長が大切に思っている飛騨のことを伝えていただき、「こんなに素晴らしい文化があるんだ!」と非常にエキサイティングな気持ちになりました。その情熱の先には、これまで対話をしながらつくってきた未来をさらに先へ進めようという思いも感じました。これからともに未来をつくっていく上でも、素晴らしいインスピレーションをいただくことができました。

都竹 この地域のポテンシャルや価値を無限に高めてくださる感性・知性・情熱を持たれた方だと感じました。宮田さんと一緒に取り組みができること自体が幸せで、わくわくしています。ぜひ一緒に色々と取り組んでいきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

宮田 こちらこそよろしくお願いします。


Youtubeにて対談が動画で閲覧できます。

https://youtu.be/iPtiRr4ZZx4

飛騨高山大学(仮称) 学長候補宮田 裕章
1978年岐阜県生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月同准教授、2014年4月同教授(2015 年 5 月より非常勤) 、2015年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。2025日本万国博覧会テーマ事業プロデューサーをはじめ多様な社会活動に携わる。地域とともに創る新しい未来のイメージについては今後SNSなどを含め様々な媒体で発信していく。
岐阜県飛騨市長・一般社団法人 飛驒高山大学設立基金 評議員都竹 淳也
岐阜県飛騨市長。 1967年岐阜県生まれ。平成元年に筑波大学社会学類を卒業後、岐阜県庁に入庁。自治体国際化協会シンガポール事務所所長補佐を経て、平成11年度から梶原元岐阜県知事の秘書を務め、古田知事に交代後も平成17年度まで知事秘書を務める。 平成20年度からは総合企画部総合政策課課長補佐に就任し、現在の岐阜県政の基礎となる「岐阜県長期構想」をまとめ上げる。次男が重度の知的障がいを持つことから、自ら志願し障がい児者医療推進室長に平成25年度から就任。医療面から障がい者を支える事業に取り組む。平成27年12月、岐阜県庁を退職し、平成28年から飛騨市長に就任し現在2期目。「元気であんきな誇りの持てるふるさと飛騨市」を掲げ、みんなが楽しく心豊かに暮らせるまちの実現に向け、日々取り組んでいる。

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