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(仮称 2022年10月文科省申請予定)

宮田 裕章(CoIU(仮称)学長候補)

【カリキュラム紹介】 若者と地域を結ぶインターン ボンディングシップ【後編】

2024年の開学に向けて準備を進めているCoIU(仮称)では、新たなインターンシップの形である「ボンディングシップ」の実証実験に取り組んできました。2022年3月26日(土)に行われたイベント「Co-Innovation Conference 2022」の内容をもとに、その実際の中身やこれまでの動きについて前編と後編に分けて紹介いたします。後編では、実証実験の結果や参加学生と宮田学長候補とのクロストークの一部をお届けします。

ボンディングシップ実証実験参加者の声


ボンディングシップの実証実験を2021年8月から行いました。対象となった6か所の地域で計8名の学生が参加し、それぞれ1か月~6か月の期間をかけてボンディングシップを実践しています。今回は2名の学生が事例を発表しました。

[事例①]
飛騨市ファンクラブキャンプ部創設による市内キャンプ場活性化プロジェクト

中垣乃彩さん(静岡大学地域創造学環2年)× 飛騨市

ねらい:飛騨市の活力を生み出し、関係人口を創出したい
目 標:飛騨市ファンクラブの会員数を増やす
期 間:6か月(現在もプロジェクトを延長して奮闘中! )

<成果・学び>
・プロジェクトの目的や意義、ターゲットを決めることの大切さ
・他者の立場で考えることの大切さ
・イベントを通して自分の地元愛が参加者に伝わった!
・飛騨市と静岡大学が今後も連携できるようなイベントをさらに計画中!

[事例②]
選手とファンをつなぐ
チャリティオークション立ち上げプロジェクト

藤原香夏さん(北海道教育大学教育学部芸術・スポーツ文化学科3年)× 北海道日本ハムファイターズ

ねらい:北海道日本ハムファイターズを媒介にして地域の方々とともにまちをより活性化させたい
目 標:SC活動(社会貢献活動)を継続するための収益化の仕組みづくり
期 間:7か月

<成果・学び>
・スポーツと生活が近くにある社会の実現には、これまでとは違う形でスポーツに関わることができる機会の創造が大切
・社会に意味のあることができたと感じられた
・自分がやりたいことはスポーツに関わることだと気づくことができた


それぞれの事例発表後、宮田学長候補を交えながらボンディングシップ参加学生とクロストークを行いました。

ボンディングシップ、大変だった?



ーボンディングシップを実践する中で逃げ出したくなったことや大変だったことはありましたか?


藤原さん(以下藤原) 基本的にはいつも大変でした(笑)既存のSC活動(社会貢献活動)に関わらせていただく中で、自分がプロジェクトとして取り組むオークションも同じくらいの意義を見い出せるのかという不安が常にありました。

ですが、第1弾のオークション開催を終えて、自分の中で意義を実感できたので結果的には良かったです。

中垣さん(以下中垣) コロナの影響が大きく、スケジュールを変更したイベントが10個近くあって、毎回企画書や必要なことが変わってしまって苦労しました。

もう一つ大変だったことは、地元の人との関わりです。両親の知り合いの方ではあったんですけど、ミーティングはオンラインだったので、どう距離を詰めていくのか、私がどういうふうに関わっていくのか、ということは悩みながら進めていました。

宮田学長候補(以下宮田) 藤原さんも中垣さんも生まれ育った地域でボンディングシップを実践されましたが、もし次にボンディングシップのチャレンジがあるとしたら、どういうことをやりたいですか?

中垣 私にとってボンディングシップは最初の一歩の手段だったので、ここからはボンディングシップという形じゃなくて、マイプロジェクトを自分で進めたいなという気持ちが強いです。他の地域を知りたいし、違う地域に暮らしてみたいですね。

宮田 そうですね。やはりここから先、地域の可能性を考えるときに一つのエリアだけでなく、エリア同士の連携で魅力がアップすることが考えられます。デジタル時代の新しい価値にもつながってくるので素敵なチャレンジなんじゃないかなと思います。藤原さんはいかがですか?

藤原 これからはスポーツと観光の勉強を海外でしたいなと考えています。ボンディングシップを通じて「自分がやりたいことはスポーツに関わることだな」と思いました。北海道や日本のスポーツ文化やマイナースポーツを底上げするような活動も含めて勉強したいなと考えています。

宮田 原体験の地である海外で学びながら、スポーツのコミュニティをどうつくって深めていくかに取り組むことは本当に素晴らしい発展だと思います。お二人のボンディングシップの一連の取り組みが自分自身の未来をつかむための力につながっているなあと感じられました。がんばってください。

ボンディングシップをまたやってみたい?


ー改めて宮田さんにお聞きしたいんですが、ボンディングシップはCoIU(仮称)のコンセプトとどうつながっていくのでしょうか。


宮田 自分自身が何をしたいのか、それを探りながらボンディングシップに関わる中で、次に何がしたいのかといえば「未来をつかみにいくんだ」と。すごい力強いですよね。もう何回かインターンを続けるのかなと思っていましたが、もうすでに自分で未来をつかみにいこうとしている。インターンという実学を行う中で、それぞれ自分に何が必要なのか、そして自分にとって何が大事なのかを発見できたことが本当に素晴らしいなと思いました。

今回、受け入れ側とコーディネート側に一人ひとりに丁寧に寄り添っていただけました。これを積み重ねながら、かつ、こういった経験を我々が共有することによって、何が次に起こるのか、あるいはどういう学びをすればより学生たちが高まっていくのか、もっと良いものにするためには何ができるのか、共有知として高めながら、一人ひとりに寄り添う力もしっかりつくっていきたいなと思います。

ーCoIU(仮称)としてもボンディングシップにずっと取り組んでもらうという考えではなく、例えば3年次以降は中垣さんのようにマイプロジェクトを実践・研究してもらって、ステップアップしていく学びをつくれたらと考えています。


宮田 いろいろな地域を多様な形で渡り歩きながら実践をつくっていくことも一つの形だと思うんですけど、マイプロジェクトをそれぞれつくっていく、あるいは複数の人とつながることによってもっと深い実践に入っていく。このパターンも応援しないといけないなというのが今回のボンディングシップの実証実験を通じたCoIU(仮称)としての学びですね。事例の2/2が、もう次にやりたいのはボンディングシップじゃないと(笑)。それだけ今回の取り組みが成功したということだと思いますし、非常に重要な学びだったなと思います。

ー中垣さんと藤原さんは次のチャレンジに向かうにあたって、大学の中でこの経験からさらにこういうことを学んでいきたい、追求したくなったことはありますか?


宮田 答えづらい質問ですよね(笑)。彼女たちの次の学びを支援するために大学としてどういう柔軟な仕組みがつくれるかということですよね。どういうサポートがあったら使ってみようと思いますか?

中垣 理論で吸収するよりも実践でちょっとずつ学んでいくっていうのが性に合っている気がしています。理論でつまづくとか、なんとなくうまくいかないっていう人たちにも一人ひとり尊重して、「じゃあ実践でたくさん学んできてごらん」って後押ししてくれたら嬉しいなと思います。

宮田 筋トレ重視派と試合重視派がいるので、そういうタイプに寄り添ってほしいということですね。ありがとうございます。

藤原 現在海外で勉強するために次の活動場所を実際に探しているところで、大学の教授などにも相談しているんですけど、非常に苦労しています。大学としての交換留学制度だけではなくて、さまざまな分野の会社や団体、地域のスポーツクラブのような小さなコミュニティと大学の連携があると、私みたいな人間にとっては非常に助かるなと思います。

宮田 我々それぞれがネットワークを持ってると思いますが、CoIU(仮称)という枠組みでつながる中でいろいろなタイプのニーズにお応えできるようなサポート体制をつくっていきたいと思っています。こうした仕組みづくりは大学としても重視していきたいです。

Youtubeにてイベントが動画で閲覧できます。

ボンディングシップ成果発表
https://www.youtube.com/watch?v=v03GdRf28ww&list=PLpV5WX9wB71tkMjC3AKtlJiMMWxE4J8h5&index=1

クロストーク編
https://www.youtube.com/watch?v=VCmHc9nKe24&list=PLpV5WX9wB71tkMjC3AKtlJiMMWxE4J8h5&index=4

CoIU(仮称) 学長候補宮田 裕章
1978年岐阜県生まれ。2003年東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻修士課程修了。同分野保健学博士(論文)。早稲田大学人間科学学術院助手、東京大学大学院医学系研究科医療品質評価学講座助教を経て、2009年4月同准教授、2014年4月同教授(2015 年 5 月より非常勤) 、2015年5月より慶應義塾大学医学部医療政策・管理学教室教授。専門はデータサイエンス、科学方法論、Value Co-Creation。2025日本万国博覧会テーマ事業プロデューサーをはじめ多様な社会活動に携わる。地域とともに創る新しい未来のイメージについては今後SNSなどを含め様々な媒体で発信していく。

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